岡本教務主事、安達久美(ギター科講師)対談

司会「本日は、『京都RAG音楽義塾』教務主事でギター科主任講師、岡本博文さんと、ギター科特任講師の安達久美さんにお越しいただきました。」

岡本「こんにちは!」

安達「こんにちは!」

 

司会「ふたりがお知り合いになられたのは、いつの頃ですか?」

岡本「2000年ぐらいだよね。西宮のライブハウスで出会ったんですよね。」

安達「ちょうど『花花』が終わって、吉本興業のアイドルグループやってた頃なんですよね。あの頃は、刺激が欲しくて、プロのライブにリハーサルから、ところかまわず顔を出してたんですよ。  サックスの土岐英史さんに教えられていったら、岡本さんが居たんですよ。」

岡本「そうそう、楽屋で、じゃセッションやろうってなって。リハ後、みんながご飯食べて帰ってくるまで、ずっと『チキン』って曲ジャムったんですよね。」

安達「1時間以上やってた(笑)。」

岡本「(笑)『なんだ、まだやってのか』とか笑われて。」

安達「そうそう(笑)でも、岡本さんの事、ホームページとかで知ってたんですよ。怖そうな人だ なって。ところがすぐセッションになるなんて(笑)。音楽的な会話が出来たら、すぐ打ち解けて。」

岡本「いやあ。当時から彼女は凄くて『うわ!こりゃ、やばい!』と(笑)。」

安達「お互い『何?そのフレーズ!』とか言って(笑)。」

 

司会「岡本先生は『京都RAG音楽義塾』で、全体IMG_4567の教育指針を作ってらっしゃるんですよね。」

岡本「今回、RAGの須田社長からお話をいただいて、仕事させていただいてるんですが、一番最初にお話したのは、『筋の通った学校にしたい』と。で『私たちの理念』みたいな固い事から話 しし始めて、カリキュラムを練り上げています。」

司会「安達先生は、ギター科特任講師として、色々なアイディアを出しておられると聞いていますが。」

安達「そうですね。私は、教えることもしていますが、学校で習う立場だったこともあるので、 そうい
う立場から、会議で意見を出したりしています。」

 

司会「お二人の作業が大変オーガニックに進んでいるとお聞きしていますが?」

岡本「安達先生には、ミーティングの初期から参加していただいています。私の考えでは、まず、 ひとつの科、たとえばギター科やボーカル科が、道筋が出来れば、おのずと全体も見えてくると思 いましたから。だから、早い段階で安達先生とタッグを組めたのは心強かったです」

安達「そうですか?」

岡本「一人だけで決められない時も彼女の一言が心強かったです。安達先生、意外に男らしい んです。(笑)『どうかな、難しいかな』とか言っても『要は覚えたらしまいです(笑)。』『これ ちょっと、やるべきだと思うんだけど』『う~ん。やるっきゃない!。』」

安達「(笑)」

岡本「すっきりした考えの持ち主なので、それがカリキュラムをすっきりまとめる原動力になってます。」

 

司会「カリキュラムを決めていくにあたって、何をもっとも大事にされましたか?」

安達「学校に通うことで、何ができるようになったか、何がまだ、出来ないか?ハッキリ評価を 出す学校にしたいです。なかなか出来ないことなんです。」

司会「ただ、時間が経過して卒業でなく?」

安達「そう。やった人をちゃんと評価してあげたい。」

司会「これができたので、じゃ卒業、という到達点をハッキリさせるということですね?」

安達「そうです。あやふやではいけない、と。」

 

岡本「僕は、個人でレッスンすることも多いんですけど、本気の人には、月に2、3回1時間ずつは時間が足りなさすぎる。スケールがどうの、理論はどうの、と言ってると説明するだけで、何ヶ月もかかっちゃう。『それだけ意欲があるなら、週5日俺んとこに来い』って発想ですね。で、 『じゃ、もっと得意な人と組んで、みんなで教えてあげよう』と。そういう上でのカリキュラム全体のチームワークを密に無駄なくする。それが一番大事にしているところです。」

 

司会「お二方とも、個人レッスンに限界は感じられていたんですか?」

安達「たとえば、ギター習って上手くなっても、家でしか弾いてない、って人は結構居るんです。 そういう意味でも学校は、同じパート他のパートみんなと弾けるチャンスがある。もっと社会的。アンサンブルが出来るって、素晴らしいことなんです。」

岡本「ちょっと前まで、京都には音楽学校があって、先輩、後輩、同級生がいるシーンがあったんです。学外の情報も入りやすくてね。「あいつ弾ける!」とかわかりやすい、噂になりやすい状 況ですね。それが無くなっちゃった。また濃厚なシーンが復活するのを期待しています。」

 

司会「なるほど。学校の意義ですね。一方、今はインターネット社会。たくさん情報も手に入る社会ですよね。あえて、今、学校というのは、どういった意義があるんでしょう? 」

岡本「ネットというのは、アマチュアが多くを投稿してて、通り一辺倒な情報も多いと感じるんです。本当のプロというのは、やっぱり自分しかできないことをどこかに秘めてて、それを本人も意 識してないことも多いんです。だから、そういうスペシャルなことが目の前で目撃出来るというの は、本当は大変なメリットなんですよね。」

司会「みなさん、現役のライブミュージシャンですものね。安達先生はwebレッスンもされていますね?」

安達「Youtubeでやってるようなアマチュアのレッスンは、『こうやるんですよ』ってことしか言っ てないと思うんです。『あなたなら、どう考えますか?』という事を提示しないんですよね。そこ が本当は、アマチュアで終わるか?プロとして活躍できるかの差になってくるかと。『どうクリエ イティブに自分がアプローチするか?』そこを自分のwebレッスンでは、『こういうアイディアも あるんですよ。あなたならどうしますか?』とヒントを与える事を心がけています。」

岡本「実際、二人でカリキュラムを作り始めて、今はギター科で4人。お互い知らない情報がいっぱいある訳です。そういう部分でも、私たちは、カリキュラム作りに興奮して、楽しんでいます (笑)。一からギタリストが情報を共有して作業するって、とっても珍しいことなんです。」

 

司会「これは『京都RAG音楽義塾』ならではですね!」

安達「そこには、学校で教わったあとに、プロになって経験し、学んだことも生かされています。 それも大事なメリットですね。」

岡本「より実戦的になっていると思います。」

司会「ますます楽しみですね。ところで、自由参加カウンセリングというのがありますが、これ は一体どんなものですか?」

安達「これは、学校に居る他の科の先生のアドバイスも受けられる仕組みなんです。たとえば、ボー カル科の生徒さんが弾き語りしたければ、ギター科の先生のところも行けるし、逆にギターの人 が「コーラスしたい」とボーカル科の先生のアドバイスを受けに行くのもあり。他にも「この先生 とガチでセッションしたい!」と言うのも出来ますね。私、そういうのがあるアメリカの学校で、 結構鍛えられました。(笑)」

岡本「『京都RAG音楽義塾』は、放課後に自由参加カウンセリングとジャンル別アンサンブルがあり、全部参加すれば、料金的にはずいぶんお得だと思いますよ。私なら全部行っちゃうなあ。 (笑)」

安達「やる気があれば、どんどんお得。(笑)」

IMG_4571-1司会「『京都RAG音楽義塾』では、1コースが3段階に分かれていますよね?実際、どんな曲が 各段階で、具体的に出来るようなるか、ご説明いただけますか?」

岡本「たとえば、ボーカル科のヴォイストレーニング&レパートリーで扱う曲は、各段階で3曲づ つ決まっています。これらの曲は、他の各科でも素材として扱うようにしています。たとえば、理論の授業で、これらを分析したり、副科のピアノで扱ったり、という訳です。ですから、これらの 曲9曲は、当塾生徒なら、気軽にセッション出来る、という訳です。たとえば、ベーシックでは、『You’ve Gotta Friend』とか、アドバンスでは、『終わりなき旅(Mr.Children)』とか、マスターでは 『ABC(Jackson5)』『 Open Arms(Journey)』とか。各科の連携も私たちの特徴なんです」

 

安達「他にも歴史的に絶対的な押さえておくべき曲ってあるんですよね。ルーツミュージックだと か、色んな要素を含んだ知らないとダメだろ、って言う音楽。他にもそういう曲が、各段階、随 所に各カリキュラムに盛り込まれています。ギター科、キーボード科、ベース科、ドラム科、サッ クス科が、合同で参加するリズムセクション=クリニックの曲は、私が担当してるんですが、そう いう曲をちょっと私がアレンジして、アンサンブル出来るようにしてあります。色んな要素をマスターすることができるようにしてありますよ。

司会「歴史的な名曲の数々を、、」

安達「リズムであったり、ノリであったり。バラードの空気感とか、元の素材の持っているそう いうものを大事にした練習曲ですね。」

岡本「リズムセクション=クリニックは、講師の模範演奏も聞けるし、セッションも出来るし、 生徒の交流もできる、重要な場と捉えています。」

 

司会「で、例えば、リズムギターやベースのレッスンでは、その曲が課題になったりとか、、」

安達、岡本「そうそう」

岡本「各科の連動が格段に良いのも、私たちの特徴ですね。」

安達「本当に理論とプレーがまったく別物のように進んでいく学校もあるんですけど、それを連動出来るように考えているんです。『どう繋がるのか?』と」

 

司会「なるほど。そうやって練りに練られたカリキュラム。楽しそうですね。  それでは、これから、どのようなミュージシャンを輩出していきたいですか?」

安達「私は、自分のバンドとしては、自分で曲を作って、自分のバンドで活動しているのもあり、 一方で,大物歌手さんのアレンジしたり、ギターを弾くこともあるんですよ。それには、ただ得意なことだけじゃない、色んな要素が、必要なんです。プレーするだけでなく、アレンジしたり、曲 を書いたり。ギターの立ち位置、居場所を見つける。それには、クリエイティブであることが大 事なんです。だから、学んだのち『どうクリエイティブになれるか?』『どう自分で生み出せる か?』それが大事。そして、どこでも『あなたが欲しい』と言われる人になって欲しい。そういう人を育てたいですね。」

岡本「たとえば、自分でやっていることが、どういうことなのか?わからずにやっている人も多いと思うんです。だから、自分のやってること、やりたいことの本質が見えて来る、そんな学校にしたいですね。そうして、そういう物事の本質を見極められる、息の長いミュージシャンを育て たいですね。」

司会「岡本先生は『Okamoto Island』、安達先生は『安達久美 club PANGAEA』『J&K』、それぞれメインワークとなる自身のバンドの活動もされていますが、プロ・ギタリストのお仕事にはどのようなものがありますか?」

岡本「CMや様々なレコーディングは、初見力も必要だし、譜面に書かれた最低限のことから、意図を汲み取って、自分のパートをアレンジする能力が必要だと思います。歌手などのツアーサポートは、参考音源に入っている何本かのギターを一つにアレンジし直す能力とか、新たに自分のパートを付け足したり、そういう作業もできないといけません。ミュージカル。きっかけのフレーズとか、毎回、正確に弾く集中力も大事ですし、他の楽器とのバランスをとる力や、決められたことをきっちりやる能力も必要になります。また、いろいろなジャンルの伴奏のスタイルを知っていなければいけません。アコースティック、エレキどちらも弾けたり、また、コンピューターによる打ち込みとかが出来れば、アレンジャーとして仕事も出来ると思います。それには、色々な楽器の特性や定番的な楽器の使用法を知っている必要があると思います。あと、そういう場合、コンピューターの打ち込みは、ギタリストと言えど、思った以上にキーボードを手弾きする人が多いんです。ピアノ、キーボードも少しは弾けないといけないな、と思います。」

安達「歌手のサポート。レコーディングでは5~6本重ねてレコーディングされているギターパートを1本でも成り立つようにアレンジして弾く。または、ギターパートのない楽曲でも自分のパートをアレンジする。依頼されたものには必ず期限があり、期限よりも早く提出することで依頼者の不安を解消します。そして完成形はひとつではなく、他にもいくつもアイデアを持ち合わせている余裕も時に大切になってきます。ファンキーで、ブルージーで、ボサノバで…等々、時々「誰々の〇〇って曲みたいな感じで」と現場でオーダーされることもあり、自分の得意分野以外にもあらゆるジャンルのスタイル、名曲を知っている、音楽の幅が広いことは強みになります。ステージング、楽曲のサイズ…等、ガッチリ決められている大きなステージで、例えカメラが何台も回っていようとも、何千人のオーディエンスがいようとも安定感のあるプレイができることが最低限必要。海外での演奏で、機材や音環境が充分でない場合も多いです。どんな環境でもしっかり演奏できること。突然セッションになることも多いです。楽しく対応できれば良いですね!」

司会「オ~~。さすがプロ・ギタリスト!これからも引き続き、よろしくお願いします。今日は、ありがとうございました!」

安達&岡本「ありがとうございました!」

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